カードの不正利用かと思ったら
ここ最近、フィッシング詐欺と思われるメールが大量に届く。とくに多いのが、カード会社と証券会社。
私はメールアドレスを「仕事用」と「個人用」で使い分けていて、クレジットカードは個人で契約しているから、カード会社からのメールは個人用のアドレスに届く。
よって、仕事用のアドレスに届くメールはすべて間違いだと断定できるのだが、それでも昨今の詐欺メールは進化が著しく、メールの画面は本家と見分けがつかないくらい巧妙化している。
PCにはセキュリティソフトも入れているし、普段からメールやSMSのリンクは安易にクリックしないなど、ネットリテラシーは高い方ではないかと自負はしているが、ここまで詐欺のレベルが上がっている以上、カードの利用明細もきちんと確認した方がいいかもしれないな…。
ふとそんな不安にかられ、あらためて今月の利用明細を細かく確認したところ、とあるストックフォト会社から身に覚えのない請求が! 何度か利用したことがあるサービスだが、直近で利用した記憶はない。
あわててそのサイトに飛び、最近の購入履歴を確認したところ、やはりその日にその金額を使った記録がない。
「これはもしかして不正利用か…。やられた!」
詳細を確認してもらうべく、急いで問い合わせフォームに入力を始めたところで、「もしかしたら不正はこれ1件だけじゃないかも」と思い、他の月のカードの利用明細も確認すると、先月も、先々月も同じタイミングで同じ金額が請求されている。
「………。 もしかして、サブスク?」
そう、それは詐欺でもなんでもなく、単に私がそのストックフォトの月額プランを購入したことをすっかり忘れ、それが自動更新のまま半年以上続いていただけだったのだ。
急いで自動更新を解除したものの、これまで利用した金額は3万円以上…。これだけの金額があれば、もっと他に有意義な買い物ができたのにと悔しくて仕方がない。この冬、暖房費を節約するためせっせと厚着をしていた自分がバカみたいである。
不幸中の幸いとしては、画像の購入権そのものは翌月に繰り越されているので、解約までの1ヶ月間は自由に購入が可能なこと。
仕方がないので、ちょうど今自主制作しているwebサイト用の画像を購入したり、今後どこかで使えそうなイラストなどをまとめ買いしておいた。
というわけで、詐欺メールにだまされるのではなく、むしろ詐欺メールによって不要な支出に気づくという、なんとも皮肉な結果になったのである。